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日本でも死者を出すほど社会問題となった禁書、悪魔の詩を出版した著者サルマン・ラシュディ(インド系イングランド人)がヘイディ・マタールなる中東系移民の青年に襲撃されたそうです。
襲撃されたサルマン・ラシュディ氏犯人ヘイディ・マタール
日経記事から引用
【ニューヨーク=共同】イスラム教預言者ムハンマドを題材にした小説「悪魔の詩」で知られるインド出身の英作家サルマン・ラシュディ氏(75)が12日、米東部ニューヨーク州で講演の直前、男に襲撃された。目撃情報によると、刃物で首などを複数回刺され大量に出血した。詳しい容体は不明。男は現場で拘束された。米メディアが伝えた。
ラシュディ氏に対してはイランの最高指導者だった故ホメイニ師が1989年、「悪魔の詩」がイスラム教を冒瀆しているとして一方的に死刑宣告していた。ラシュディ氏の代理人は容体について、人工呼吸器を装着し「片目を失明する恐れがあり、肝臓に損傷がある。会話はできない状態だ」と明らかにした。
男は米ニュージャージー州のヘイディ・マタール容疑者(24)。
ラシュディ氏はニューヨーク州西部シャトークアで開かれた文学イベントで講演する直前、壇上に乱入してきたマタール容疑者に背後から襲われた。ヘリコプターで病院に緊急搬送された。各国で迫害され亡命を余儀なくされた作家らについて講演する予定だったという。
「悪魔の詩」を巡っては91年、翻訳した筑波大の五十嵐一助教授=当時(44)=がキャンパスで首などを切られて殺害された。
ラシュディ氏が襲撃されたイベント会場には約2500人の観衆がいたが、特別な警戒態勢は敷かれておらず、警備の手薄さを指摘する声が上がっている。黒色の服とマスクを着用したマタール容疑者は階段を難なく駆け上がり、ラシュディ氏を押し倒して15~20回にわたり刺したり殴ったりを続けた。司会者も顔にけがを負ったが既に退院した。
米国のペンクラブ「ペン・アメリカ」は事件を非難する声明を発表し「公の場で作家がこのように襲われるのは米国で過去に類例がない」と指摘した。サルマン・ラシュディ襲撃事件に関して、各国のイスラム原理主義者の勢力から事件の犯人を称賛する声明があったようです(朝日新聞社阪神支局襲撃事件(赤報隊事件)を称賛している右派・極右勢力がいるのと同じように…(怖))。
犯行現場の筑波大学筑波キャンパス
五十嵐事件を大きく報じたテレビニュースの当時の映像(ちなみに茨城県には独立UHFテレビ局がありません)。
京田辺父親殺害事件みたいに刀でほぼ斬首された大門一樹の甲冑姿の遺体。
筑波大学で暗殺された五十嵐一助教授の遺体は、腹などを数箇所刺され、首を切りつけられる(ほとんど首なしニック状態、2007年9月18日に起きた女子高生による京都京田辺父親(警察官)殺害事件とほぼ同じ)という惨たらしい姿でした。
筑波大キャンパス内で惨殺された五十嵐一助教授
五十嵐助教授暗殺事件が起きる前年には、五十嵐助教授悪魔の詩日本語版出版記者会見で突如、パキスタン人の男性が乱入した騒ぎがあったようです。
(話を変えますが)悪魔の詩出版に対して暴力的な抗議を起こした急進的なパキスタン人に比べ、穏健的なトルコ人はハマムが誤ったイメージで使われた『トルコ風呂』問題に関して、日本政府厚生省に対して優しく訴えています。
トルコ風呂の一つトルコアラビアンナイト
大阪の大名トルコ
サンジャクリの抗議に対応した厚生大臣渡部恒三氏
トルコ風呂に代わる新名称ソープランド
おまけ
2010年の二期目の再選の翌年に起きた東京電力福島第一原子力発電所事故が起き、その責任を取る形で知事の二期任期を以て、実質引責しました(長野市出身の内堀雅雄にバトンタッチ)。
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